カンボジア事務所に今年、2月に異動してからあっという間に、10ヶ月が過ぎてしまいました。海外事務所は、タイ事務所、ラオス事務所と三ヶ所目となりました。三つの国の事務所は、それぞれ国の背景が異なります。しかし、共通しているのは、各国事務所のナショナル・スタッフ(各国の地元の職員)のSVAで働くことに対する誇り。その表れとして、世界中の国際ボランティア団体の中でも断トツに定着率が高いこと。「給料はそんなに違わないのに、何故」と、よく驚かれます。むしろ他の団体、特に、欧米の団体よりは、給料は遥かに低い場合が多いと思います。
また、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプで働くスタッフ、さらに遠いアフガニスタンで働くスタッフにも、SVAで働く誇りを強く感じます。さらに日本の東京事務所のスタッフと家族だと言います。もちろんSVAを支えていただいている会員、関係者の皆様も家族だと言います。共通しているのは、どの国も教育と文化支援の中でも、国境地帯、辺境、地方農村、スラム等困難且つ問題の多い地域、環境の中で、共に身体を張って、明日を担う子どもたちへの図書館活動や学校建設といった共通の夢と目的を共有した活動を地道に行っているからだと思います。そして、日本人が一方的に援助するのではない「共に生き、共に学ぶ」という哲学に共感し、その事にSVAの一員としてスタッフとして働くことに誇りを感じるそうです。
26年間海外で活動を続けてきて、SVAの各国のナショナル・スタッフが、「SVAで働く誇り」を共有することを今年、強くカンボジアで実感しました。これが、SVAの宝であると思います。この宝を大切にし、より多くの困難な環境に生きる、アジアの子どもたちへと支援の輪が広がり、協力活動がより充実することを願い、努力したいと思います。一年の最後に今年、1年の皆様のご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。
八木沢克昌