先月、2月23日に、曹洞宗東北管区教化センターの40周年事業の一環の中で、カンボジアに贈呈された四輪駆動の移動図書館車が装いも新たに本格的な活動を開始しました。3月12日、コンポントム州の遠隔地の農村を新移動図書館車が、小学校を訪問致しました。コンポントム州の州都から悪路と埃の中を西へ一時間半走ると村の小学校に到着。
車体に可愛らしい動物の絵が描かれた移動図書館車が小学校に到着すると子どもたちが、教室から飛び出してきて、移動図書館車の師周囲を取り囲みました。子どもたちは、生まれて初めて手にする絵本に目を輝かせていました。学校で文字を勉強しても教科書も無い、本もない環境の子どもたち。皆、口を開けて声を出して、好きな絵本を読んでいました。
27年前に、タイ・カンボジア国境の難民キャンプで目にした光景と全く同じでした。子どもたちの絵本に夢中になる姿に、SVAの原点を改めて再確認させられました。カンボジアの大地を新移動図書館車で走りながら、SVAの他の活動国、タイ、ラオス、ミャンマー難民キャンプ、アフガニスタンでも同じように子どもたちが本に夢中になっている姿が目に浮かんできました。
悩みは、乾期とはいえ一日、舗装されていない農村を走ったら車が何と埃りだらけで新車とは思えない姿になってしまいました。雨期は、泥だらけになることでしょう。スタッフも35度を超える暑さの中で、文字通り埃と汗にまみれての活動。一日でも長くカンボジアの大地を新移動図書館車が、走り一人でも多くの子どもたちに本を届けるために大切に活用させて頂きます。改めて、曹洞宗東北管区教化センターの関係者の皆様に御礼を申し上げます。
移動図書館車が到着すると子どもたちが取り囲む
図書館のスタッフによる青空紙芝居
八木沢克昌