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スタッフからの便り(スタッフ日記)

カンボジア全国村・地区評議選挙実施される


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カンボジアの内戦後樹立された現在の政府(1993)年になって二度目のカンボジア村・地区評議選挙の投票が4月1日行われた。第一回目は、5年前の2002年に行われた。地方選挙は、全国、1621の村・地区(コミューン)評議会の議員(5名から11名)を比例代表制で選ぶもの。また、今回の地方選挙は、来年行われるカンボジアの総選挙の前哨戦とも位置付けられていて注目されていた。カンボジア政府は、国際社会に対して、選挙費用650万ドルを要請し、日本政府 もその半額を超える269万ドルを援助した。選挙の監視には、13カ国、135名の選挙監視団を派遣した。

また、カンボジア国内では、各国大使館や国際NGOにも選挙の監視の希望を受け付けて、投票・開票のプロセスの監視にあたった。各国の選挙監視団は、今回の選挙は概ね円滑、平穏に実施されたと報告している。選挙には、12政党から10万200人が立候補し、1万1353議席を争った。前回の2002年は、与党人民党が、7割近くの票を得て圧勝。第一党の選挙名簿第1位から選ばれる各村・地区長の99パーセントは、人民党が独占した。 カンボジアの選挙権は、18才以上。7百800万人の有権者の内に、投票したのは65パーセントと新政府樹立後の選挙では過去最低を記録。投票率が低かったのは、有権者リストの混乱の問題と日曜日が重なったためとされる。今回の選挙は、人民党の圧勝が予想されていたが、どこまで野党のサム・レンシー党が、プノンペンと地方で票を伸ばすかが注目されていた。

結果は、4月2日現在の非公式結果では、人民党が、1621の村・地区長の内、1592で予想通りの圧勝。サム・レンシー党、27。フンシンペク党は、わずか2。新党のラナリット党は、3だった。サム・レンシー党のサム・レンシー党首は、4月1日の開票後、勝利宣言をして、2002年の選挙と比較して倍増したとVサインを支持者の前で掲げた。首都プノンペンの10の区では、人民党の15,140票に対して、サム・レンシー党は、9833票を獲得して健闘している。ラナリット党は、544票、フンシンペック党は、421票。 今回の村・地区評議選挙は、選挙活動も首都プノンペンでも、地方でも驚くほどに静かだった。

今回の村・地区評議選挙によって、村・地区分権化が一層促進されていくのか。また、人民党の圧勝に終わったが、地方農村でも土地問題、農地の強制立退き土地問題など深刻な問題も多い。プノンペンでも、広がるばかりの貧富の格差、汚職等に対しての庶民の不満も高まっている。

来年の総選挙がどうなるのか。隣国タイの政治的混乱やラオスの一党独裁の社会主義社会をカンボジアの地方選挙の前後に見ていると、選挙とは、民主主義とは何かと、つくづく考えさせられた。

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写真:大勝した人民党の広告塔、写真 中央がフンセン首相

八木沢克昌


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