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スタッフからの便り(スタッフ日記)

所長のミパド+ワン(ミッション、パッション、ドリーム + 誠実)--ドリーム・スクールは、今--全ての学校に花と緑と本と運動場を


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今年から本格的に開始したSVAカンボジア事務所、「ドリーム・スクール」計画。雨季の真っ只中の8月は、植林に最適の季節。これまで報告した通りに、何しろカンボジアの典型的な農村の小学校には、子どもたちが運動するグランドが無い。校庭は、あっても校庭のど真ん中に国旗掲揚塔が立っている。無計画に、校舎を建てたり、道を作ったり花壇や木を校庭に植えてしまうので、子どもたちが運動したりするグランドが潰れてしまう。体育は、カリキュラムにあっても体育をするグランドが無いし先生も体育を教えられない。また、折角生えていた野生の芝をわざわざ切り取ってしまい雨季は、校庭ドロドロ。乾期は埃だらけ。こんな状態だったカンボジアの農村の典型的小学校を何とか改善しようとして、始まったのがドリーム・スクール構想。

大げさに表現すると学校を建設する前に、まず村の建設予定地の全体の「マスタープラン」を作ることから始まった。校舎、校庭、道路、校門、環境改善のための植林、トイレ、井戸の位置は最低10年、20年後を考えて計画を作る。SVAのスタッフが触媒となり、村人、先生、郡、州の教育局の担当者と図面を作成。それに従い、雨季の間にまず、木を植えてしまう。木を植えるのも1校当り、約100本。木陰を作る木、花の美しい木と様々。村中総出で予定された場所に木を植える。

カンボジアでの木を育てることの難しさは、植えた後。水の問題と同時に、牛や水牛等の家畜にせっかく植えた木が食べられてしまう問題がある。そのために、木を一本に対して木の枝や竹で大きな柵を作らなければならない。村によっては、まだ、村の森の中には地雷が埋まっているので命がけとなる。また、雨季はちょっと雨が降ると橋を落ちたり、道が洪水で川になってしまい車で木を運ぶことが出来ないこともある。今年は、特に、洪水の村が多く、木を舟で運んだりしたこともある。数年経ったら、花と緑に囲まれ野生の芝のグランドで子どもたちが運動をし、木陰では子どもたちが遊んだり、本を読む姿を夢見ている。

カンボジアの森林は1960年には国土の73パーセンとあった。現在では、30パーセントまで激減している。森は、英語で「フォーレスト」(Forest )。人間にとっての休息と安らぎの場。花は平和や人を愛する心の象徴。運動場は、心と身体を鍛える場。本は、子どもたちの知識と心の糧。「知育「徳育・心の教育」「体育」が行われ地域のセンターとしての小学校。そして、カンボジアの将来のモデルとなるドリーム・スクール。雨が降るたびに根を張り、成長する木。

雨季の泥道は少々身体に堪える。将来のドリーム・スクールで、学ぶ子どもたちを想像すると暑さも疲れも忘れてしまう毎日だ。

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八木沢克昌

写真上:雨季の洪水で苗木は舟で輸送
写真下:柵の中に木を植える子どもたち


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