SVA 公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会

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図書館事業

絵本は村のみんなのもの


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カンボジアでは絵本・本の数も種類も不足しています。そのため、特に地方の子どもたちは教科書以外の本を読んだ経験をほとんど持っていません。子どもに限らず、大人にとっても絵本や本を読む機会はほとんどないのです。

私たちは図書館活動の研修会を開催した後には必ず、参加した学校を訪問し、活動モニタリングを行うと同時に、また子どもたちの前でゲームや読み聞かせを行います。その他にも、日本から訪問者がいらした際の学校訪問、調査や評価、活動調整など、学校を訪れる機会が多々あります。

どこから聞きつけてきたのか、私たちが学校に到着する頃には村人たちも学校に集まって遠くから様子を窺っています。集まった村人の多くが、幼子を抱えたお母さんたち。そんなお母さんたちも私たちの行う移動図書館活動に興味津々の様子で、子どもの後ろからゲームや読み聞かせを熱心に見ては、一緒に笑っています。

読書時間になると、子どもたちが本を取った後に、お母さんたちも絵本を手に取って、楽しそうに絵本を読んでいます。そしてそこでは、自然と親子での読み聞かせが行われるのです。このような姿を見ながら、もっとカンボジアに本があれば。もっとお母さんや子供たちの身近に絵本・本を手に取れる環境が増えれば、と願わずにはいられません。小学校の子どもたちに話を聞いても、お父さんやお母さんから読み聞かせをしてもらったことのある子どもはほとんどいません。そして、カンボジア独自の絵本が増える必要があると切実に思います。長い戦争で失われた多くのカンボジアの文化や習慣、教えや物語を伝えるためにはクメール語の絵本が必要なのです。


SVA出版絵本の「アンコールワットへ行こう」を読みながら、会話を弾ませていた村の長老たち。目を細めながらクメールの昔話絵本を読むおばあさんたち。片手に乳飲み子を抱えながら、声を出して絵本を読む若いお母さん。字はまだ読めないけど楽しそうに絵を追う、就学前の子どもたち。みんなみんな絵本が大好きです。そして、絵本は村のみんなのものです。

現在クメール語の絵本出版、並びに過去に出版したタイトルの増刷にご協力頂ける方を探しております。SVAがカンボジアで出版したタイトルは84タイトルに上りますが、現在私たちの手元にはほとんど本が残っておりません。その大半は学校に届けましたが、噂を聞きつけて購入に来た他団体及び行政の方にもお譲りしています。これは私たちの活動が認められたという証で、非常にうれしいことでもあります。しかしながら、まだまだカンボジアは本を必要としています。

今後も1人でも多くの人に、クメールの文化が詰まった絵本を届けるためにも、ぜひご協力頂ければ幸いです。なお、ご関心のある方はSVA東京事務所 カンボジア担当の鎌倉までご連絡下さい。

鈴木晶子

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写真1:片手に絵本、もう片手に赤ちゃん
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写真2:絵本を手に取る村の長老


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