ヴィッ・サマカ-とは子どもたちの長期休暇のこと。
カンボジアの小学校は7月下旬(7月25日頃)から8月9月とお休みです。日本でいう春休みでしょうか。10月1日からは新学期が始まります。この時期は雨期本番で、農家は田植えや田仕事に忙しい時期でもあります。休み中の子どもたちはいつも以上に家の手伝いをしていますが、今日はいつもとは違った1日を過ごしました。
それは、現在SVAカンボジア事務所に来ている研修生3人が、バンテイミンチェイ州教員養成校内のモデル図書館を訪れたからです。
少し早めに図書館に到着した私たちは、図書館の中を見学していました。すると、続々と子どもたちが集まり始めました。休みということもあってか、いつもの青と白の制服姿の子どもたちの中に、色とりどりの普段着姿の子どもたちが混ざっています。
さて、いよいよ移動図書館活動開始です。
まずは、パネルを使っての動物当てゲーム。黄色や黒、茶色の丸い紙がどんな動物の姿に変身するのか当てるゲームです。当たった子は手を叩いて大喜び。はずれてしまった子も次こそはと、さらに大きい声で答えます。続いて、パネルシアターを使ってのお話の読み聞かせ。今日のお話は"ネズミ君のチョッキ"です。ネズミ君のチョッキをいろんな動物たちが、交代で着るうちに、すっかりチョッキが伸びてしまうお話。最後はゾウがチョッキを着ようとしますが、"着れるかな??"というスタッフの呼びかけに、子どもたちは"無理だよー"と。でも、チョッキを着たゾウの絵を見て、みんなおお笑い。なぜなら、チョッキがびょーんと伸びてしまったからです。パネルシアターの良さは、登場動物(人物)を動かしてお話を進めることができるところ。絵本や紙芝居にはない魅力が子どもたちを引き付けます。パネルシアターを使ったお話には、駆け付けたお母さんたちも大喜びでした。
そして次は、研修生による歌の時間。
"大きな栗の木の下で"と"幸せなら手をたたこう"をみんなで歌い踊りました。伴奏はSVA図書館音楽隊(注1)です。前日の猛特訓の甲斐もあり、当日は息の合った演奏ができました。
最後は自由読書の時間です。絵本を目がけて一目散に駆けだす子どもたち。思い思いの絵本を手に取り、早速読書の時間が始まりました。そして、絵本を読んであげる研修生の姿も。そんな研修生の周りには、自然と子どもの輪ができていました。短い滞在時間でしたが、研修生の心にも、子どもたちの心にも楽しい思い出が刻まれた1日でした。
注1:出版した"カンボジアの民謡"絵本を活用していくためにも、図書館事業課では今後、音楽にも力を入れていきたいと思っています。
鈴木晶子
写真上:好きな本を手に
写真下:研修生による歌の時間