自画自賛になってしまいますが、以前コンポントムのある小学校がSVAではないところの支援で校舎を建設しましたが、そのすぐあとにSVAが支援して建てた隣の小学校の校舎を見て、「うちもSVAに建ててもらえば良かったなあ」と校長先生が大変残念がったそうです。また、何年か前にカンボジア政府教育省で学校建設についての会議があり、それぞれの団体、機関が自分たちの学校建設について発表したのですが、その折教育省の専門家からSVAの校舎は大変しっかりしていると、お褒めの言葉をいただいたことがありました。
ずばりその秘訣はなにかと申し上げますと、SVA学校建設事業課には2人も建設のエンジニアがおり、厳しくきめ細かな指導をしているからです。ひとりはこの道30年以上の経験を持つ超ベテランのハウ・スタッフ。もう一人は旧ソ連邦で土木工学の修士号を持つ若手のサミースタッフです。この2人がいるおかげで、しっかりした業者を選定できるだけでなく、SVA独自の建設設計図を作成し、もし業者が契約に違反して図面通りに工事を行わないときは壊してもう一度やり直させることもあるのです。
建設現場では業者が派遣した現場責任者(といっても、単なる監督ではなく、自分が先頭になって仕事を進め、指図するので、大工の棟梁と言ったほうが適切かもしれません)が住み込みでずっと張り付いており、最も重要な役割を果たしています。この責任者にスタッフは毎回図面を見ながら、技術指導をし、確認してゆきます。ところが、田舎の小学校の建設ですから、現場責任者の中には図面がうまく読めない人もいます。しかしそれでもスタッフは根気良く、地面に図を描いたりしながら工事に間違いがないように指導してゆきます。
とはいえ、SVAスタッフが現場にずっと駐在することはできないので、重要な箇所の工事の時は校長先生や学校建設委員長にも参加してもらって、業者がしっかりと工事をするように見てもらっています。また、業者にはできるだけ地元の村人を建設労働者として雇うようにしてもらっていますし、基礎の盛り土工事には学校の生徒も参加します。まさに、みんなで作る学校だからしっかりしたものができると言うわけですね。
手束耕治