今年の2月中旬から開始した学校建設チームによる辺境の村の小学校の子どもたちに対する移動図書館活動が、本格的な活動を開始した。学校建設チームは、年間200日以上もカンボジアの辺境の農村の小学校を訪問し、建設候補地の調査、村との連絡、調整、建設の監督等何かと辺境の村の小学校に入る機会が多い。そこで、その機会を利用して学校建設チームの車に移動本箱を常に載せて、移動図書館活動を開始することにした。
移動図書館活動の担当は、運転手さんが中心。学校建設のスタッフが学校の先生や村長、村の学校建設委員会、建築の現場での監督等の仕事をしている時間が、移動図書館活動の時間。燃料費も人件費もかけずに図書の有効利用。学校建設チームは、最近も最貧困地域、遠隔地、辺境を対象としているために、ほとんどの学校では、子どもたちが本を見たことがない。文字を学校で勉強しても、文字を読む喜び、文字から新しい知識、新しい世界を知る機会がない。
学校建設チームの移動図書館も数を重ねるごとに、だんだんと本格化してきた。辺境の村の学校の子どもたちが生まれて、初めての本との出合いの感動にスタッフも今、燃えている。 「こんなに子どもたちが感動してくれるなんて」。運転手さんから建築の専門家まで移動図書館活動にヤル気満々。「学校を造るのだけではなく、やはり人造りも大切」。学校建設チーム、「ドリーム・スクール」構想に加えて、辺境の村の子どもたちに対する移動図書館活動。お金と人を増やさずに、どんどんと新しいアイデアと知恵が生まれている。
「一生懸命だと知恵が出る」
「中途半端だと愚痴が出る」
「いい加減だと言い訳が出る」
まさに、何事も本気、真剣、一生懸命の中から知恵が出ると思うこの頃です。
カンボジアの地方農村の典型的な辺境村の小学校の教室
八木沢克昌