3月4日、SVAが支援するT85スラムのコミュニティー図書館に伝統文化教室がオープンしました。スラムの子どもたちのための伝統文化活動はこのT85スラムでは初めてですが、SVAにとっては3箇所目の活動です。
最初の場所はバサックスラム、住民が始めたコミュニティースクールでの子どもたちにカンボジアの踊りや音楽を教える活動を2年前からSVAが側面支援したのが最初です。そして、2005年の12月にアンコールワットで開催した「アジア子ども文化祭」ではすばらしい踊りを披露してくれました。しかし、昨年5月、6月の強制移転でバサックスラムがなくなり、住民もばらばらになって、活動自体ができなくなってしまいました。
その後、7月になって、バサックスラムの隣のブディングスラムにコミュニティースクールをオープンし、そこで伝統文化活動が始まりました。しかし、それもスラムの移転に伴い、活動場所がなくなり、また踊りを教えていたスラムのソパート先生が出産のため、一時にお休みしていたものです。
そして、今年に入ってオープンしたT85スラムのコミュニティー図書館が3番目の場所です。T85スラムから歩いて10分くらいのところにあるブディングスラムに住んでいるソパート先生が産休後、子どもたちの願いに答え、早々に踊り教室を再開したいとのことで始まったものです。復活初日のこの日はブディングスラムで踊りを習っていた子どもたちとT85の子どもたち、合わせて21人が一緒になって練習に汗を流しました。T85の子どもたちは踊りを習うのは初めて。先生が手取り足取り教えてゆきますが、手足を曲げる準備運動もなかなか思うように行きません。「みんな家でも時間を見つけて練習しましょうね。」
目指すは今年バンコクで開かれる予定の「第12回アジア子ども文化祭」。まだ踊りの衣装を買うお金も十分にないけれど、夢に向かってがんばれスラムの子どもたち!
手束耕治