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スラム教育支援事業

スラムの子ども達に大人気!移動図書箱


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プノンペン市内から車で1時間ほど行ったところにアンドーンスラムがあります。昨年プノンペン最大のバサックスラムに住む人々が強制閉鎖、連行されてきた場所がアンドーンスラムです。 新しい学校が立ち並び、9割を超える子ども達が小学校に入学するといわれているカンボジアの首都プノンペン。同じ市に住みながら、スラムに住む子ども達の生活状況は「劣悪」という言葉では表せないほどです。
特に強制移転地には、学校がありません。スラムの外にある学校に通いたくても、スラムは治安が悪いため「通学中にさらわれたら。娘が暴行を受けたら」と心配し、進学させない親もたくさんいます。また近年はスラムに住む子ども達が公立の学校で差別を受けるという事件もあります。
「スラムの中でスラムの子ども達に本を読んでもらう機会を持ってもらいたい」という思いからカンボジア事務所ではプノンペン市にある20のスラムを巡回し移動図書館活動を行っています。

集まってくる子ども達の大半は、服を着ていません。ガリガリに痩せているけど、おなかが出ている子ども達。髪の毛も、栄養出張のために茶色い子ども達。移動図書館が始まると、5歳くらいの子ども達が、腕に赤ん坊の弟妹を抱えよろよろと歩きながら集まってきます。気がつけば土の上に引いたビニールシートに子ども達が座りきれないほど集まっていました。スタッフによる「おはなし」を食い入るように見る子ども達。

おはなしの後は子ども達に自由に絵本を手にとってもらう「フリーリーディング」の時間を取っています。その際に大活躍するのが移動図書箱。カラフルな動物の絵が描かれた移動図書箱が出てきたとき、子ども達は大喜びで一斉に集まってきます。「押さないで、大丈夫だから」と本を子ども達に手渡すと、一心不乱に読み始めました。文字を知らない小さい子ども達にスタッフが丁寧に指で文字をおい、伝えていきます。「へぇ、そうやってこの字は読むんだね」と満足げな顔を見せる子ども達。

親が字が読めなかったため土地を騙し取られてスラムでの生活を余儀なくされた人もいます。この子ども達が大きくなった時に、字を知っていることにより、その様な貧困の連鎖を断ち切れる大人になって欲しいと思います。その夢を乗せて、移動図書箱は今日もスラムを回ります。

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手束耕治 

写真上:子どもが大好きな移動図書箱
写真下:本を一生懸命読む子どもたち


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