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スラム教育支援事業

スラム紹介、トゥール・チェイスラム(2008.2)


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地方に住むよりも都市部に住む方がずっと暮らしやすく快適だというステレオタイプなイメージがあります。しかし、それはスラムの住人には当てはまりません。近年、より良い生活や仕事を求めて、カンボジア全土からプノンペンへ新規参入者が押し寄せていますが、結局はゴミ集めや路上での物乞いをすることになっています。

 


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プノンペンではお金が全てです。スラムの子どもたちのほとんどは家族の生計を助けるために働かねばならず、学校へ行くという彼らの夢を断念せざるを得ません。これを受けて、SVAのスラム支援事業では移動図書館サービスというノンフォーマル教育を、適切な教育を受ける機会のない子どもたちのために行っています。SVAは去年からプノンペンにある700以上のスラムのうち20のスラムに定期的に移動図書館サービスを行っています。その一つがプノンペンの中心から車で15分ほどのところにあるストゥン・ミェンチェイゴミ山の近くにあるトゥール・チェイスラムです。


トゥール・チェイスラムは、プレイウ゛ェン州とスウ゛ァイリエン州からの村人が多く、カンボジア最大のゴミ捨て場であるストゥン・ミェンチェイのゴミ山でゴミを拾い出した、1996年に誕生しました。現在、およそ250家族、人口約1500人(内子ども489人)が住んでいます。


毎日、夜明けから暗くなるまで、小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでの家族全員が耐え難い匂いのする汚いゴミ山で、紙やプラスチック、空のビンやカンなどの仲買人に売るためのリサイクル品を集めて働きます。彼らは丸一日働いて平均して5000リエル(1.25米ドル=約130円)を稼ぎます。この収入では、食費、家賃、水、その他必需品に使ってしまえば貯蓄まですることはできません。


このスラムには水道も公共の電気もありません。彼らは、商売人から水や電気を買うために2倍以上のお金を払わねばなりません。貧しい人のために全てがいつも安くなるわけではないのです。非衛生的な環境で働いているため、彼らは病気、特に皮膚病に罹りやすい状態です。近くにポア・ソリエ・デ・エンファントというフランスの組織によって運営されるコミュニティスクールもありますが、子どもたちは行きたくても行くことができません。彼らはお金を稼ぐために働かなければならないのです。


さらに悪いことに、彼らは働いている場所から遠く離れた他の場所への移住に直面しています。彼らは借地契約した私有地に住んでいますが、今、その持ち主が、最近価格が高騰してきているその土地を売りがっているのです。彼らのほとんどは手に職がなく、今まで仕事を変えることなど考えたこともありません。今は仕事場(ゴミ山)の近くに住んでいるので交通費を払う必要がありませんが、もしも将来、他の場所に移住したならばそれは大きな問題となります。トゥール・チェイスラムの未来は、今のところ非常に暗いものになっています。しかし、彼らは明日の食事のお金を稼ぐために働くことしかできないのです。



写真上:トゥール・チェイスラムの風景
写真下:ゴミ山で働く14歳の少年。彼は学校に行っていつか先生になる夢を持っています

 

 


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