
ポル・ポト時代にほとんどの教師が殺され、内戦のため教育が途絶えてしまった過去をもつカンボジアは今、立ち直ろうと努力し、すさまじい速さで変化しています。しかし依然として識字率は低く、アンコール・ワットに見られるような高い文化性のある民族なのに、音楽や美術の授業を行なっている学校は少ないのが現状です。「これではいけない!」と美術教師である私は思い、カンボジアへ行って、子どもたちと絵を描きたいと望んでいますが、語学力不足が大きな壁となって立ちはだかります。
「絵本を届ける運動」との出会いは、そんな私にとって、とてもステキなものでした。私がシールを貼った絵本が私の代わりにカンボジアへ行ってくれるのです。そして子どもたちに文字を教え、その絵は心をも育ててくれると信じています。
私はカンボジアで郵便ポストをまだ見たことがありません。いつか子どもたちが手紙を出すことを当たり前と思える日まで、この活動を続けていきたいと考えています。