先週から各難民キャンプで、子どもを持つ親を対象に、絵本を通じた親子のふれあいを推進するワークショップを開催しています。ワークショップの趣旨は、親たちがお話しの素晴らしさを知り、自分の子どもにお話しをすることを奨励し、親子の関係が深まるよう促すことです。ふだんから難民キャンプの親たちは家事や子育てその他の用事等で忙しく、数日間の研修に来てもらうことは難しいので、ワークショップは一日で終わるように予定を組みました。
5月25日(水)、メーソットエリアでは初のワークショップがウンピアムキャンプで行われました。多数の参加希望者があったため、ウンピアムキャンプでは参加者を2グループに分け、2日間に渡って実施しました。初日は49人の参加者で図書館がいっぱいになりました。午前中は、SVAスタッフによる簡単な手遊びゲーム(アイスブレーキング)に始まり、絵本や紙芝居を用いたお話のデモンストレーションを行い、お話の世界がもたらす効用やお話の種類について説明しました。お昼を挟んで、図書館員が簡単なゲームを紹介した後、簡易絵本づくりに挑戦し、最後に数人の参加者に出来上がった絵本を使ってお話をしてもらいました。
ワークショップはカレン語で進められましたが、ビルマ人やイスラム教徒の参加者も多数いたため、図書館コーディネーターがビルマ語の通訳を同時に行いました。また、女性が大多数を占める中、男性も数人参加していました。そこで、男性に参加した理由を尋ねてみると、「妻は用事があって来られなかったから、代わりに来た」ということでした。ワークショップを終えた参加者は、みな満足そうに帰っていきました。ワークショップに参加した親たちは、これから図書館の絵本を借りることができるようになります。これをきっかけに、親たちによる絵本の読み聞かせが盛んになり、親子のきずながいっそう深まることを願っています。(加藤)