タイには仏教国であることから、ふだんの生活の中にも仏教に根ざしたさまざまな年中行事があります。陰暦12月の満月(今年は11月16日)には、タイの有名なお祭りのひとつ、ローイクラトン祭り(灯篭流し)がありました。川の女神(水)に感謝を捧げるお祭りで、現代でもクラトン(灯篭)を流す前には必ず2つのこと(詫びと感謝)をお祈りし、そして自分の身に宿っている悪事を灯篭に乗せて川に流します。
この日はたくさんの灯篭が露店に並びますが、最近では環境保護のため、発泡スチロールを使わず、バナナの葉や、パン生地で作られた灯篭が増えています。
「ローイクラトン」といえば、2拍子のローイローイクラトン♪という軽快なメロディー。この曲がかかると誰かが踊りだし、最後はみんなを誘って輪になって踊ります。それから、ローイクラトンのお祭りにつきものなのが「ナーンノッパマーコンテスト」(注:ローイクラトンとは?を参照)。各学校などで行われるミス・コンのような行事で、かわいい女の子が「ナーンノッパマー」に選ばれるそうです。また若者たちにとって、ローイクラトンは日本のクリスマスのようなイベント。恋人同士で灯篭を流しにいくロマンチックな夜です。
タイ事務所国際部 田村奈津子