スマトラ沖地震津波災害から2年。タイ南部で被災した住民の多くが仮設住宅から恒久住宅へとすでに移り住んでいる。その「恒久住宅」の形態は、建設した団体によって様々だ。長屋式のものもあれば、高床式の住宅、あるいは平屋建てのものなどなど。もちろん間取りも様々。
そして、入居している人たちも被災前に隣近所で生活していた人ではなく、新たに出会う人たち。そのような環境の中で、入居した住宅の使い勝手が悪いために独自に建て増しをしたり、日除けをつけたり、壁の色を新しく塗り直したりと工夫を凝らしている家もある。
ただ、新しく人工的に形成された場所だけあって、「様々な地域から人々が集まってくるので、治安が悪くなっている」、「バイクや衣類を盗まれ、盗難が多発している」という声も耳にした。実際、恒久住宅を転売したり、貸家にしたり、一家族で数件の恒久住宅を持っている人がいたりということも聞いている。一方で「被災前は複数の家族で狭い家に住んでいたが、恒久住宅では、家族ごとに住宅を支給してもらえて良かった」という声もある。
一見すると被災者の生活が元に戻っているようにも思えるが、まだまだ被災住民の生活は安定していない。
恒久住宅