バンコクから北へ車で約10時間(時速120キロ以上で移動)、100%の生徒がモン族の山の中にある学校です。貧困や降雨のための地滑りで畑が流されるなどの被害にも合う土地柄です。3年前まで小学校でしたが、校長先生や地域の人々の努力により、中学校が併設されました。今では、スポーツなどで県や国の代表となり表彰されることも多い学校になりました。現在300人の生徒のうち26人(女子24人、男子2人)がSVAのアジアこども奨学金を受け通学しています。
昨年、九州電力労働組合様のご招待により来日した、奨学生達にも再会することができました。
・家族が貧困のため、中学への進学をあきらめていました。奨学金をいただけたので、進学でき、本当に嬉しく、更に頑張って勉強する気持ちがでました。昨年はご招待いただき日本へ行くこともできました。日本の皆さんとは二度とお会いできないと思っていたので、とても嬉しいです。
・思ってもいなかった奨学金をいただけてとても嬉しいです。奨学金をいただいたことに答えられるよう、頑張って勉強しています。昨年ご招待いただき日本へ行くことができました。日本の皆さんとお会いでき、交流できたのは人生で得がたい多くの素晴らしい経験ができました。
・28人兄弟がいて、奨学金が無ければ進学することはとても無理でした(*モン族は一夫多妻制の習慣があり、この生徒の父親には3人妻がいます)。本当に嬉しいです。友達3人が日本に行って日本語で挨拶ができるようになったので羨ましいです。私も挨拶できるようになりたいです。
・私は両親が麻薬の売買で逮捕され刑に服していました。現在は出所していますが、奨学金が無ければ勉強を続けることはできませんでした。奨学金をいただいて勉強できている私の後輩達も続けていただけるよう頑張っています。昨年日本に行くことができました。そのときの私は、初めての外国で、体調が悪く、機嫌が悪いこともありました。でも、日本ではどこでも皆さんが優しく接してくれました。今ではそのときの自分を反省するようになり、皆さんに本当に感謝しています。
・生徒の100%がモン族の子どもたちであるこの学校に来て9年になります。私はタイ人ですが、モン族のことを理解し歩み寄ること、相互理解を進めることを第一につとめています。モン族の人々は、第一に大家族が幸せに衣食住を満たして生活することを大切にしています。また、男尊女卑の文化が強く、女の子は13、14歳で結婚する早婚の習慣もあります。その中で、教育が大切であること、女子教育への理解をしてもらうことにもつとめています。保護者の皆さんに理解してもらうためには、何より、目に見える成果を出し教育の結果を納得してもらうことが必要ですので、校長になって9年、勉強やスポーツ、伝統文化の活動で県や国で表彰されるなど、長い時間をかけて達成してきました。私自身、貧困家庭に育ちました。子ども達には人への思いやり、協力する気持ちをはぐくんでもらいたいと思っています。奨学金をいただけたことで、現在は地域のほぼ100%の学齢児童が通学しています。ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。
海外事業課 伊藤・藤川