SVAの活動初期からの理解者であり協力者であった若林順天老師の7回忌法要ツアーが3月下旬に開催され、長野県の安楽寺若林恭英師を始めとする4人の僧侶と檀家の皆様のご一行18名が、分骨地のひとつであるスリン県バーンサワイ村を訪問されました。バンコクから約7時間、バスに揺られてバーンサワイに到着すると、小学校の生徒たちが伝統楽器の演奏で出迎えてくれました。一行の到着を知った村人も次々と集まりました。村役場の役人、近くの学校の校長、隣の幼稚園のスタッフ、住民委員会の役員など、皆、生前の順天老師にお世話になった人たちです。今回のご訪問をすべて取り仕切った、元シーカー・アジア財団副理事長であり、SVAの活動に初期から関わってきたティラポン氏は、ご一行に挨拶を述べながら、若林順天老師を想い、声を詰まらせていました。
夜は、子どものときから順天老師に可愛がって頂き、書物と伝統芸能に触れる機会を与えられたというスリン県伝統文化継承協会代表のティアン氏が、美しい伝統音楽を披露しました。ティアン氏は村の子どもたちを対象に伝統音楽教室も実施しており、子どもたちも演奏に参加し、村人も歌を披露しました。順天老師の蒔かれた種が美しい花を咲かせ、そして広がって美しい大きな花畑になっていることが、美しい音色を通してご一行に伝わりました。
夜、男性参加者は開発僧であるパンヤー和尚のおられるセーンプラパー寺で、女性はSVAの図書館に併設しているサハーマイトリー寮でそれぞれ宿泊。翌朝は、ワン・プラ(仏の日)にあたり、普段、タイの僧侶は朝に村をまわり托鉢をしますが、ワン・プラは寺院で村人の喜捨を受けるため、ご一行もまだ薄暗い早朝にセーンプラパー寺へ行き、集まった100人ほどの村人と共に喜捨をしました。日本からお見えになった4人の僧侶の方々も、タイの僧侶と並んで喜捨を受け、日本語で読経をされました。
午前10時、タイと日本の僧侶、日本からのご一行、村の子どもたち、大人たち、お年寄りの参列のもと、若林順天老師の7回忌法要が執り行われました。パンヤー師は、「遠路はるばるよく来てくださった。若林順天老師のなされてきたことは、こうして若者たちに伝わっています。私たちも毎年、このように供養を執り行い、順天老師を偲ぶと共に、その心を継承していきたい」とご挨拶がありました。
私は、一スタッフとして今回の法要ツアーに同行させて頂きましたが、若林先代順天師の蒔かれた種がいくつもの花を咲かせていることを実感し、SVAの一員として、これからもますます精進していかなけれならないと思いを新たにすることができました。生前の若林順天老師にはお目にかかれませんでしたが、今回のツアーで確かにそのお姿に触れることができたと感じています。
江幡むつみ
キムの演奏(歓迎)
7回忌法要の式典の様子
若林順天老師