夕日を浴びた公園で、タイのコスチューム姿に身を固め、姿勢を正し、タイの伝統古典楽器で美しいメロディーを演奏している姿に接し、珍しい光景にしばし釘付けにされた。しかし、周囲で聴いている人たちは皆無に等しく空しい気持ちにかられた。 現代の若者は、綺麗に着飾った大勢の美女に囲まれて踊りながら歌うイサーンのモーラムや、テンポの速いジャズ調の歌に熱狂するようになった。時代の流れとともに人々の心境も変ってしまったのだ。
バンコク在住の写真家、瀬戸正夫氏によるフォトギャラリー
この一枚の写真から、タイの自然、風土、そして人々の暮らしを感じてください。
(複製、無断利用は固く禁じます。) All rights reserved. photo by Masao Seto
◆瀬戸正夫さん(タイ名ビワッ・シータラクーン)略歴
1931年タイ国プーケット島生まれ。日本人の父とタイ人の母親を持つ。現バンコク在住。フリーのカメラマン・ジャーナリストであり、朝日新聞アジア総局顧問を務める。
敗戦後、日本国籍を破棄され、 30 歳でタイ国籍を取得するまで無国籍で過ごし、学校に通わずに飲食店の従業員や水泳の先生などをして働きつづけた。独学で写真をマスターし、カメラマン・ジャーナリストとして数々のスクープを発表。 1 日1バーツ学校でスラム街の子に読み書きを教えていたプラティープ先生(シーカーアジア財団理事長)を当時マスコミに初めて紹介した。
また SVA アジア子ども文化祭を当初から撮影し続けており、取材や撮影を通して、教育の機会にめぐまれない子ども達を支援しつづけている。
著書:
「瀬戸正夫の1枚の写真」タイ東京堂書店にて好評発売中!
「父と日本に捨てられて」かのう書房 刊(現在絶版)
「瀬戸正夫の人生(上)(下)」 タイ東京堂書店発行(2002)
「バンコクの灯」タイ東京堂書店発行(2003)