街角で、象牙を切られた象を良く見掛けるが、象牙は高価(1キロ4000バーツ)な代物なので、象使いが生活費に困って売ったのかと思いのほか、牙の長い象を狙っている象牙泥棒がはびこっているからである。従って、綺麗な牙を蓄えた象を飼っている象使いは、象を大切にし、寝る時は泥棒が近寄れないように配慮している。だがそれでも、チャイヤプーム県の象村のように、数頭の象が頻繁に象牙を切り取られた例が残っているし、可哀相な野象は、密猟者の手によってズドーンと射殺され、牙を頭蓋骨(牙の三分の一は頭蓋骨の中にあるため)斧で付け根から切り取られ、世界の闇市に流されているのである。
バンコク在住の写真家、瀬戸正夫氏によるフォトギャラリー
この一枚の写真から、タイの自然、風土、そして人々の暮らしを感じてください。
(複製、無断利用は固く禁じます。) All rights reserved. photo by Masao Seto
◆瀬戸正夫さん(タイ名ビワッ・シータラクーン)略歴
1931年タイ国プーケット島生まれ。日本人の父とタイ人の母親を持つ。現バンコク在住。フリーのカメラマン・ジャーナリストであり、朝日新聞アジア総局顧問を務める。
敗戦後、日本国籍を破棄され、 30 歳でタイ国籍を取得するまで無国籍で過ごし、学校に通わずに飲食店の従業員や水泳の先生などをして働きつづけた。独学で写真をマスターし、カメラマン・ジャーナリストとして数々のスクープを発表。 1 日1バーツ学校でスラム街の子に読み書きを教えていたプラティープ先生(シーカーアジア財団理事長)を当時マスコミに初めて紹介した。
また SVA アジア子ども文化祭を当初から撮影し続けており、取材や撮影を通して、教育の機会にめぐまれない子ども達を支援しつづけている。
著書:
「瀬戸正夫の1枚の写真」タイ東京堂書店にて好評発売中!
「父と日本に捨てられて」かのう書房 刊(現在絶版)
「瀬戸正夫の人生(上)(下)」 タイ東京堂書店発行(2002)
「バンコクの灯」タイ東京堂書店発行(2003)